魂の骨格 「スーパーロボット超合金 超電導カンタム・ロボ」発売記念 中島かずき×ムトウユージ クリエイター対談 <2>
2014-05-02 11:00 更新
第1回/第2回 |
「スーパーロボット超合金 超電導カンタム・ロボ」商品化を記念した、好評公開中の『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』の脚本を担当した中島かずき氏と、TVシリーズ監督のムトウユージ氏とのスペシャル対談第2回!
お二人に「スーパーロボット超合金 超電導カンタム・ロボ」で遊んでいただいた他、好きだったオモチャの思い出などを語っていただいたゾ!
■遊べ!カンタムロボ
――お二人は「スーパーロボット超合金 超電導カンタム・ロボ」使ってどんな遊びをしますか?
中島:これを常に持ち歩いて、通りすがりの子供に見せびらかします。
ムトウ:不審者じゃないですか(笑)。
中島:それは冗談ですが、まぁ普通に色々なポーズを再現しますね。カンタム・ロボってデザインはシンプルだけど劇中でのアクションは派手でしたからね。あと別売りの拡張パーツ(「スーパーロボット超合金 マジンガー武器セット」)を使ったカンタムパンチの発射再現も面白いですね。カンタムパンチって発射後に自分も敵に突進して腕を回収するんですよ。あれが凄く斬新で良かったですね(笑)。
ムトウ:僕は雑誌の付録にあったCCDカメラで撮ります。人物目線のローアングル撮影をしますね。
あと、ここまで動くとアニメーションの作画参考用に使えますよ。もちろん演出用レイアウトは自分で描きますが、これがあると原画マンが助かると思います。
中島:そうそう、『天元突破グレンラガン』の時はポージング用の人形を作ったんですよ。
ムトウ:東映アニメーションさんは映画の度に作画モデルを作っていましたからね。それを今は企業が出してくれるなんて本当にいい時代になりました。あとは「S.H.Figuarts アクション仮面」さえ出してくれれば。
中島:そうですね。アクション仮面をぜひ!
ムトウ:アニメ版とリアル版の双方で!
中島:それと完全変形の「超合金魂 カンタム・ロボ」!
ムトウ:もしくはカンタム一家!
超合金魂の「グレンダイザー 宇宙の王者セット」みたいに家族全員セットでお願いします。ダメですかね?
中島:しんちゃん関係だと『SHIN-MEN』のトンメカも欲しいよね。ちゃんと合体するヤツを。
■思い出の超合金
――では、お二人の思い出の玩具をお聞かせください。また印象深い「超合金」は何だったのでしょう?
中島:僕が最初に持っていたのはブリキ製の鉄人28号でしたね。 ムトウ:僕はブリキ電動ロボットの火星大王です。そして「超合金 マジンガーZ」も持っていました。スクランダーが付いていたヤツです。今もどこかにあると思います。あと「ジャンボマシンダー」もロケットパンチだけなら今も残っています(笑)。 |
中島:僕は彼よりも2歳年上なんだけど、その2年の差ってすごく大きいんですよ。オモチャなんて買ってもらえない年齢だったので、店に並んでいるのを指をくわえて見ているだけでした。なので「超合金魂 マジンガーZ」が最初に買った超合金になります。
ムトウ:僕は親に拝み倒して買ってもらいました。
中島:コン・バトラーV(コンバインボックス)が欲しかったんだよ。ちゃんと5機が合体して完成するのが凄かった。
ムトウ:でも、あれって合体すると崩れるんですよね(笑)。
中島:そうそう、だからゴムベルトで固定するようになっていてね(笑)。でも当時は「こんなものがあるんだ!」と感動しました。ところが高校生だったので買ってはもらえず、だから「超合金魂」版が出たときはすぐに買いました。
ムトウ:分かります。僕もすぐに買いました。当時の商品だってメチャメチャ高額でしたからね。クリスマスが5回来ないと揃いません。そして5年後にはもう売っていませんから(笑)。
中島:あと他に買った「超合金魂」はガンバスター、イデオンですね。
ムトウ:イデオン良かったですよねぇ。デカいし、ちゃんとイデオンソードも付いていたし、スタッフの本気を感じました。グレンダイザーも全スペイザー出してくれのが嬉しかったですね。あと「スーパーロボット超合金」版のZも好きなんですよ。最初の「超合金魂」版からフォルムが洗練されていましたからね。
中島:マジンガーZも随分と出しましたよね。まさかエネルガーZまで行くとは思いませんでした(笑)。
ムトウ:グレートマジンガーも良かったですよね。ここまで作ってくれるんだと。
中島:そして、やっぱりグレンラガンを出してくれたのが嬉しかったです。
■この超合金が欲しい!!
――お二人が「超合金」化を希望するキャラクターは何でしょう?
中島:僕はバンダイさんに声を大にして言いたいことがあるんですよ。そろそろ原作版の超合金ゲッター1を出してください。ちゃんと目が六角形で、お腹がズンドーのヤツを! アニメ版の人気はもちろん理解しています。けれど少年サンデー初期連載版が欲しいんですよ! ぜひお願いします!!
ムトウ:僕は帝王ゴールと初対面したときのゲッター1が印象的でしたね。海底を歩いていて顔がシルエットになっているシーンです。原作版ゲッター1を出すならあのシルエット顔もお願いします。あと僕が「超合金」で出してほしいのはジャイアントロボ。最初の実写版のヤツです。
中島:『キルラキル』の道頓堀ロボも『スパロボ』に出してくれないかなぁ。
ムトウ:自分の作品で言いますか(笑)。だったら『UG☆アルティメットガール』のUFOマンをぜひ「S.H.Figuarts」で!
中島:それなら『ウルトラマンマックス』のモエタランガが欲しいです。「ULTRA-ACT」でなくてソフビでも構いません。モエタランガってけっこうカッコイイんだよ。造形も良かったし。
■カンタム・ロボ新展開……!?
――では、そろそろまとめに入ります(笑)。今回このようにカンタム・ロボが超合金で登場しましたが、TVでカンタムが復活するような構想はありますか?
ムトウ:カンタム・ロボを出そうという案は一昨年からあって、「今作るならこうだろう」という話もしています。
中島:僕も脚本書くよ。やりましょうよ!
ムトウ:やりたいですよね?
でも30分で3本立てだった昔と違い、今は2本立てで入れ込むのが難しいんですよ。それにカンタムの物語をやると野原家が蚊帳の外になるので、しんちゃんをどう絡ませるかが新作のポイントになるでしょうね。
中島:だとすると現実的なのはスペシャルですかね?
ムトウ:そのときは別班を用意してやりたいですね。また一方ではアクション仮面の企画も出ているんですよ。「次は『アクション仮面ビギンズ』で行こう!」って(笑)。
中島:じゃ『アクション仮面対カンタム・ロボ』でいいじゃん。
ムトウ:「俺ならアクション仮面を空から攻めるぜ」って(笑)。中島:カンタム・ロボの頭にアクション仮面が乗っていたら燃えるよ。『ガッチャマンF』のガッチャスパルタンのように。
ムトウ:それって映画『伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』でやったんですよ。あれは子供の夢……と言うより僕の夢なんですけどね(笑)。あの映画では自分の夢をすべて絵にしました。あと映画にはアクション仮面、カンタム、もえP、ぶりぶりざえもんをなるべく出すよう心がけているんですよ。収拾つかなくなるので個々の活躍は抑えていますが、登場させることで彼等がまだ生きていることをアピール出来ますからね。
中島氏・ムトウ氏の対談企画は、双葉社より発売中の「クレヨンしんちゃん特集号」にも掲載! 別の切り口で語られたしんちゃんトークもあわせてチェック!! |
中島かずき(なかしま かずき)
1959年、福岡県出身。劇作家・脚本家。
2010年まで双葉社の社員として編集者や『クレヨンしんちゃん』劇場版のプロデューサーとして活躍。その一方で劇団☆新感線の座付き作家として数々の公演に携わる。
シリーズ構成・脚本を担当した作品は『Re:キューティーハニー』、『天元突破グレンラガン』、『のだめカンタービレ フィナーレ』、『仮面ライダーフォーゼ』、『キルラキル』など。また『ウルトラマンマックス』第31話、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』第27話、『仮面ライダーW』第33、34話の脚本も手がけている。
ムトウユージ(むとう ゆうじ)
1962年、埼玉県出身。アニメーション監督・演出家。
『クレヨンしんちゃん』にコンテで参加し2004年より監督を務める。本作で度々登場する「殴られウサギシリーズ」のホラー演出はバラエティ番組でも特集されるほど話題となった。
TVに加え劇場版『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』、『伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!』、『嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!』の監督も担当。代表作は『クマのプー太郎』、『コレクター・ユイ』、『アーケードゲーマーふぶき』、『UG☆アルティメットガール』など。
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