――放送終了後も、まだまだ人気の衰えない『TIGER & BUNNY』。S.H.Figuartsシリーズをはじめとした商品展開に、先日はついに劇場版の前売券情報も発表となりました。そんな勢いある『TIGER & BUNNY』は、平田さんにとってどんな作品だったでしょう?
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一言でいえば、衝撃的な作品でしたね。 僕が『TIGER & BUNNY』の話を一番最初に聞いたのは、監督はじめ番組のお偉方が揃った場だったんです。そこで『TIGER & BUNNY』はどんな作品なのかを説明していただいたんですが、企業ロゴを背負ったヒーローが戦うというコンセプトなど面白い内容以上に、さとうけいいち監督はじめスタッフの思いが熱かった。だから間違いなく面白い作品になると思っていたんですよ。
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でも放送局を聞いたら少ないし、「USTREAM・・・なんですか、それ?」だし(笑)。スタッフの思いは熱く、アフレコをしてみたあとでは手ごたえもあったのに、もったいないな、って思っていたんですよ。お世辞にも放送前の評判は良いとはいえなかったですしね。実際、第1話のUSTREAMアクセス数は1500アクセスぐらいだったそうです。それがあっという間ですよ(笑)。 虎徹というキャラクター自体とてもステキだし、放送が始まればある程度受け容れられるだろうという自信はあったんですよ。 でも、ここまでの支持が得られるとは思わなかったですね。
――誰一人として予想できなかったと思います。
それが、ただ一人、エグゼクティブプロデューサーの尾崎(雅之)さんだけは、「予想通りです」って言い切っていました(笑)。絶対嘘だと思っていましたけどね。
■飾りたいけど飾れない!だから眺めてニヤニヤします
――このインタビューの席には、ワイルドタイガーと虎徹のフィギュアが色々並んでいますが、平田さんの気になったものや、フィギュアについての感想をお聞きしたいです。
このワイルドタイガーのフィギュア(S.H.Figuarts)は、小さいのに細かいところまで精巧に作られているんですよね。最初見た時は「小さいな」って思ったんですけど、机に置いたりすることを考えたらこれがちょうどいいサイズなんですね。 それで、みなさんもご存知の通りS.H.Figuartsフィギュアはまずワイルドタイガーが発売されて、一ヶ月後にバーナビーが発売されたでしょう?
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それでやっぱりお姫様抱っこさせないとってみんな思うと思うんですよ(笑)。僕ら実物をいただいたときに「森田、二人でどっちが上手にお姫様抱っこできたか、お前はTwitter、俺はブログで上げるから勝負しようぜ」って話していたんですよ。でも、発売後からすぐにみなさんお姫様抱っこの写真をたくさんアップされていましてね。じゃあ、逆のパターンにしようかっていったら、これもいっぱい上がっている。だから「やめた、やめた」と(笑)。
――今からでも遅くないですよ(笑)。そのS.H.Figuartsワイルドタイガー、平田さんはご自宅ではどのように保管を?
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僕は特にフィギュアファンというわけではないですが、男子ですからね。フィギュアを触っていると胸が弾みます。 なので、いただいたワイルドタイガーなどは、箱を開けないようにしているんですよ。
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開けたら最後、組み立てて飾りたくなるじゃないですか。 飾ると間違いなく、我が家の猫が虎視眈々と狙うんですよ。危なくて、飾れないですね(笑)。 それで、ハッとなったときは箱を開けて眺めてニヤリとするんです(笑)。
――猫がパーツを誤飲しても大変ですしね。では、お手元にある最新作のchibi-artsの虎徹はいかがですか?
こっちは逆に、「大きいな」って思いました(笑)。 でも、これまでに発売されていたもの(デフォルマイスタープチ)と違い顔や手のパーツが組みかえられるのがいいですね。ちょっと付け替えてみてもいいですか?(と、さっそくチャーハンを手に持つ虎徹に変更)。こうやってお仕事だからという名目で、フィギュアを組み立てられるからありがたいです。これが僕一人で、しかも自分の演じたキャラクターをニヤニヤ笑いながら弄っていたら、「どれだけ自分が好きなんだ」ってちょっと恥ずかしい。
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マヨネーズチャーハンでドヤ顔か~。まだバニーちゃん人形でドヤ顔のほうがわかるなぁ(笑)。でも、この虎徹の持っているマヨネーズチャーハンは、虎徹がマヨネーズ好きだからですよね。ただ、最初、虎徹がマヨネーズ好きって何のことかわからなかったんですよ。考えたら、そういえば次回予告で「何にでもマヨネーズをかける方」って言ってたんですよね。そこしかないのに、みんなよく反応してくれるんです。 次回予告は次回予告でみなさん楽しみにしてくれていたでしょう? あれは、本編から外れていますからお任せというか自由度が高いんですが、どういう風にすれば面白くなるかって、けっこう神経をつかってやらせてもらっていました。
――これらの中で、平田さんが一番好きなアイテムを挙げるとしたらどれでしょうか。
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ん~、どれも好きなんですけど・・・。 僕ね、一番最初からずっと言っているけど、クソスーツバージョンが欲しいんですよ。 「TAMASHII NATION 2011」で展示されていたものも精巧でとってもステキだったんですけど、あれじゃない。ソフビ!ソフビがいいんです。それで駄菓子屋のみで売っているとかね(笑)。
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駄菓子屋は冗談ですけど、ハズレ商品的な扱いがいいんですよ。でもみんな欲しいだろうからなかなか手に入らないハズレ景品になるんだ。 そっちが難しいなら、Figuarts ZEROの虎徹の横に飾れるアタッシュケースに入ったくちゃくちゃのクソスーツとかどう? ぜひ次のプレゼント企画で実現してくださいよ、よろしく!(笑)
■ワイルドに当てるぜ!!キャンペーンの一番人気は……!?
――今回、『TIGER & BUNNY ワイルドに当てるぜ!!キャンペーン』の収録のあとにインタビューをさせてもらっています。平田さん的に気になる景品は?
間違いなくワイルドタイガーのフェイスオープンは話題になるでしょうね。でも、やっぱり斎藤さんかな(笑)。みんな斎藤さん狙うでしょう!僕も欲しいです。キース役の井上(剛)君も、斎藤さんが欲しいって言っていたんでしょう?大人気ですよね。 TVアニメシリーズで虎徹以外で好きなキャラクターを挙げるとしたら、やっぱり斉藤さんなんですよね。あんまり斎藤さんばっかり持ち上げるのは嫌だけど(笑)。あと、太田(真一郎)君の演じたヒーローTVのアナウンサーのマリオ。
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あとこれはいつも言っているんだけど、『TIGER & BUNNY』のイベントがあるでしょう?そこで彼と甲斐田(裕子)さん(アニエス役)が音響卓から生で出演。これはぜひ見たいですね。それでライブビューイングするんですよ。で、折紙は本会場にはいない(笑)。どこかの劇場に紛れているんですよ。そんな会場からの中継もあったりしてね。 そんな風に、この作品は色々遊べると思うんですよ。 ――大人が本気で馬鹿をやれるタイトルですよね。虎徹自身、カッコ悪いのがカッコいいというか・・・。
彼がカッコいいと思っているところが、思いっきりズレていますからね。 そんな虎徹は、僕にとってすごく自然というか、やりやすい。 終わってみればとてもキャラクターを掴みやすかったんです。娘に対しデレデレになるところのさじ加減など「どこまで?」と悩む部分がなかったわけじゃないですが、熱血馬鹿な部分の監督との擦り合わせなどはかなりスムーズだったんです。 今日収録させていただいたボイス目覚ましのセリフも、「虎徹ならこう言うんじゃないです?」って修正させてもらったんですが、これは僕にとってかなり珍しいことなんですよ。他作品でも「何か違う」と感じるセリフがあったりするんですが、どう変えればそのキャラクターらしいセリフになるかまでは出てこないんです。『ワンピース』のサンジのような、10年以上演じているキャラクターは経験値もあるから流石に出てきますけどね。でも虎徹の場合、25話しか演じていないのに「ここはこう言うんじゃないかな」とか自然に出てくるんですよ。
――この目覚まし、虎徹とバーナビーがセットなのが面白いですね。普通は別になりそうな・・・。
そこは、「バディもの」という作品コンセプトをグッズ展開でも守った結果じゃないでしょうか。 アニメ企画の段階から「バディ」というものにとてもこだわっていたんですよ。 作品内でもバディの絆をしっかり見せるために、前半はバーナビーに虎徹を徹底的に嫌わせていましたからね。僕は能天気なもんでしたが、森田君は苦労していましたね。クールにやっても「僕はクールにしています」って愛情が伝わってしまうからNGなんです。「僕はあなたが嫌いなんです」というセリフでも、「だから好きにさせて」というメッセージが乗ってしまうとダメなんですよ。 それぐらいバディじゃなくさせる演出を、前半はさせてきたんです。 虎徹もバーナビーも単体で魅力的なキャラクターなんですけど、バディとなることでより一層魅力が増す。 だからいいんです。でもバーナビーの声じゃ女の子たちは目を覚まさないよね(笑)。
――さきほど話に出たクソスーツといえば、『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』の前売券特典でヒーローカードがつくそうですね。劇場版についても、ぜひ平田さんからメッセージを!
ファンの皆さんと同じく、僕も楽しみにしているんですよ。 音声収録が終わった時は、先にストーリーを知っているからみんなよりちょっと鼻高々ってね(笑)。 実際、放送が終わって劇場版まで一年。 正直、その間ファンの人たちは待っていてくれるかなー、なんて心配していたんですが、こうしてアイテム展開などもあって、常に話題を欠くことがありませんでしたね。ありがたいことです。でも、ファンのみんなは無理するなよ~?(笑)。
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と、グッズも劇場版もまだまだこれから新しい展開が待っています。 スタッフ・キャスト一同、がんばってまいります。 可愛いフィギュアを見ながら、待っていてください。 |