魂の骨格 「超合金セイバー」発売記念!セイバー役 声優・川澄綾子 スペシャルインタビュー
2013-02-12 18:00 更新
『超合金』にして美少女フィギュアのセイバーが、2月16日、ついに降臨! 今回の「魂の骨格」では、この「超合金セイバー」のリリース直前と言うことで、セイバー役の川澄綾子さんにお話をお伺いしました。
「超合金セイバー」を実際に触ってもらってのインタビュー、動画と共にお楽しみください。
■TVアニメ『Fate/Zero』
――昨年、放送されたTVアニメ『Fate/Zero』について、お聞かせください。 こういった取材やイベントなどで、ずっと作品に携わってきているので、あまり前の話……という感じがしないんですよ。アフレコ自体はもう1年以上ぐらい前になりますが、インタビューなどでその当時のことや作品のこと、キャラクターに対して振り返ることがすごく多いので、未だに続いていると言うのが正直な感想ですね。 |
――アフレコ当時は、いかがでしたか? |
殺し合ったり騙し合ったりと、すごく殺伐としたお話でしたが、だからこそ和気あいあいとしていましたね。「あぁ、俺、今日殺されちゃうんだ……」とか、「切嗣チームはほんとにヒドい!」とか、けっこう責められながらも楽しく収録していましたね(笑)。 |
――皆さん仲がよかったんですね。 |
そうですね。現場は本当にベテランの方が多くて、間桐臓硯役の津嘉山さんなど、ご一緒できる機会があまりない方とも共演できたので、いい経験になりました。 |
――じゃあ、そんな大人の雰囲気を楽しみながらの収録だったんですね。 |
セリフ量とシナリオの内容に反して、収録はあっという間でした。やはり皆さん、何十年もやってらっしゃった方たちが、自分の役の立ち位置をすごく楽しんでいたからこそ、短い時間で内容の濃いアフレコになったんだと思います。不遇の死を遂げる人、憎まれ役、全員が自分のキャラクターをすごく愛していました。 |
――声優さんのキャラクターへの愛情は、いちファンから見ていても感じられました。ツイッターでよくキャラクターの真似してつぶやかれている方もいらっしゃいますよね。 |
中田譲治さん(※言峰綺礼役)ですよね(笑)。私たちはドラマCDから『Fate/Zero』に関わっていましたが、その時から、この脚本、この物語はすごくやり甲斐がありましたよね。もちろん、どんな作品も全力投球ですが、『Fate/Zero』1話のオンエアを観たとき、こんなにステキな、すごいクオリティで、演者としても「それに応えないと!」って思いました。スタッフの心意気とか、こういう風にこの作品を仕上げていきたいんだっていう想いは、オンエアを見るたびに伝わりましたね。 |
――スタッフさんの愛もすごく感じる作品だったんですね。 |
だからこそ、キャスト、スタッフ全員が高い場所を目指して作品作りをしていた実感があります。 |
■Fateシリーズとセイバー
――ではシリーズとしては、2006年に『Fate/stay night』がありましたが、今回の『Fate/Zero』ならではの新たな発見はありましたか? もう5、6年間、ずっと何かしらやっていた作品なので、本当にありがたいことに私の中では『Fate』シリーズはずっと続いています。 |
その中で『Fate/Zero』では、新たなファンが増えた感じがします。『Fate/stay night』の頃は、8割が男性ファンでしたが、今は女性ファンも少なくないんです。作品を好きと言ってくれる女性ファンの方々と、たくさん触れ合える機会があったのは、自分にとってもすごく嬉しいことでした。 |
――魅力的な男性キャラがすごく多かったので、女性からも支持されたのかもしれませんね。 |
前回のシリーズも男性キャラはいたと思うんですけど、今回はたぶん恋愛要素がなかったせいもあって、男同士の戦いとか人間同士の戦いという面があったので、そこがきっと女の子の心に響いたのかもしれません。 |
――原作であるTYPE-MOONさんのイベント「TYPE-MOON Fes. -10th ANNIVERSARY EVENT-」でも、女性のお客さんが多かったです。 |
最近、Fateシリーズはイベントやると、いつもキレイに半々ぐらいで男女のファンが来てくだされるので、すごく嬉しいことですね。 |
――『Fate/stay night』と『Fate/Zero』のセイバーでは、川澄さんの中で印象の違いはありますか? |
私のセイバーに対するイメージは変わりません。ただ、『Fate/Zero』は『Fate/stay night』の過去を描いた作品なので、同じセイバーですけど、時間軸が違うことで、ちょっと違うキャラクターとして演じるようにはしていますね。 |
『Fate/stay night』を振り返ってみると、やはり声の質感などがちょっと変わっていると思うんです。でも、作品の世界観なども違いますし、それは自然なことなのかなと思っています。ただ、キャラクター自身の考え方こそ変わっていきますけど、その芯の部分は全然ブレないので、その印象が変わらないですね。 |
——実際、セイバーに対して、どんな印象を今は持っていますか? |
それはもうずっと変わらず、清く正しく、そして頑な……ですね。 |
——ご自分と比べていかがですか? |
私はそんなに清く正しく強くもないんですけど(笑)。そうですね……似てるところ? よく食べるところですね(笑)。 もっとも、『Fate/Zero』の公式設定で考えると、ちょっと違うかもしれませんが。 |
■超合金セイバー
――ずっとロボットを中心に商品化してきた「超合金」ですが、今回の「超合金 セイバー」はかなり珍しい、女の子をモチーフとした超合金になります。 あ、そうなんですか? もしかして、セイバーのフィギュアで、腰の鎧が金属なのは初めてですか? ――ダイキャストの鎧を纏ったこのサイズのアクションフィギュアとしては初となります。実際に手に取って頂いて、いかがですか? 見た目の印象よりも、すごく重いんだなっていう実感があります(笑)。 |
――セイバーの可動フィギュアは、他のメーカーさんを含めて、すごく久しぶりのリリースになります。 |
それなら、たくさんのオプションパーツも組み合わせて、ぜひ劇中の名場面再現をしていただきたいですね! |
――ご自身では再現してみたいポーズ、シーンはありますか? |
第2シーズン序盤、15話のエクスカリバーが発動するシーンです。アイリ(アイリスフィール・フォン・アインツベルン)のナレーションが入るところですね。 |
――商品では色々なシーンを再現できるようにフェイスパーツのほか、エフェクトパーツが付属します。 |
セイバーの変身シーンのエフェクトですね(笑)それぞれのパーツもすごくしっかりしていますね。この「超合金 セイバー」はおいくらですか? |
――7,875円(税込)と、ちょっと立派なお値段になります。 |
あぁ~。でも、やはり鎧が金属ですし、これまでのフィギュアには無かった仕様なんですよね?それなら納得のお値段です。 |
――まだイベントでの参考出展ですが、金ピカなアーチャーの試作品もあります。 |
この鎧は、全部金属製なんですか? |
――半分ぐらいは金属になる予定です。「超合金」は金属の質感がポイントなので、このふたりは特に商品化したかったんです。ちなみに「超合金」には、どのような印象をお持ちですか? |
昔、男の子がすごく欲しがったっていうイメージですね。もしかしたら、兄は何か持っていたのかなって。 |
――ご自身ではフィギュアで遊んだ思い出とかありますか? |
今は取材の時に触らせていただく機会が多いですね。子供の頃はお人形をたくさん持っていて、遊びました。着せ替え遊びとか。ただ、こういうフィギュアとは違って、髪の毛は植毛でしたね。 |
――当時のお人形さんと比べて、いかがですか? |
当時のお人形は、あまり動かなかったんですよ。動いたとしても足くらい。肘は動かなかったと思うんで。やっぱり今はすごいですよね。フィギュアのクオリティが。 |
――ちなみにフィギュア化してほしい、キャラクターはいますか? |
やっぱりライダーですね。セイバーとも違う革っぽい鎧、あのグラディエータ-シューズとか、そういうのはすごくフィギュアとして様になりますよね。 |
――Tシャツ姿ではないほうですね(笑)。 |
そうですね(笑)。でも、最初はTシャツで、鎧を着用してカッコ良く、みたいな遊びができたらいいですよね。だから、Tシャツも付属で(笑)。 |
――では最後に、近日、この「超合金 セイバー」がリリースされますが、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。 せっかくの超合金なので、ぜひ手に取ってみてください。セイバーってすごく身長が低いんですよ、152センチしかない。それは等身大フィギュアで見ると、本当に際立っていて。 |
私が思うセイバーの魅力は、セイバーの魅力は、か弱く見えて強い。まぁ、アーチャーもライダーもそうですけど、「こんな小娘が戦うなんて」とか、どうしてもそういう目線で見られてしまうぐらい可憐で。 |
——ありがとうございました。 |