魂の骨格 「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

8月22日、「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」がついに発売となります! 同商品のパッケージにも使用されるイメージ写真はアート・ディレクター田島照久氏が担当。田島氏と言えば、様々なアーティストのジャケットデザインのほかにも、『攻殻機動隊SAC_2045』に至るまでの歴代アニメ版『攻殻機動隊』、や『機動警察パトレイバー』などのロゴも手掛けたデザイナーとしても有名です。今回の「魂の骨格」では、その田島氏に『攻殻機動隊』のロゴデザインや「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」について語ってもらいました。

「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

――まずは『攻殻機動隊SAC_2045』のロゴデザインについてお聞かせください。

田島:『攻殻機動隊』は押井守監督の劇場版からポスターやパッケージなどのデザインに携わってきました。今回の『攻殻機動隊SAC_2045』では神山健治・荒牧伸志両監督の監修のもと、タイトルロゴをデザインしています。発案段階ではこれまでとは異なるイメージのロゴも多く提案していましたが、監督は「STAND ALONE COMPLEX」のロゴに連なるイメージを望まれているように感じたので、それが進化した感じのデザインにまとめています。広い意味ではアジア的で斬新なもの、古い時代の漢字のデザインが現代的に見えるようなロゴを目指したものです。

「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

――『攻殻機動隊SAC_2045』ではタチコマのデザインが一新されました。劇中での描かれ方などを含め、新たなタチコマに対してどのような印象を持たれましたか?

田島:タチコマは、クモなどの昆虫を彷彿とさせる生物的な形と動きが特徴だと思うのですが、今回はカブトムシやクワガタといった甲虫を思わせる印象を受けました。劇中の活躍ぶりを見ていると、より攻撃的になって動きの俊敏さも増している気がします。「“やられキャラ”的だった初代のタチコマに比べてずいぶん強靭になったな」という印象です。

――今回手掛けていただいた、ROBOT魂のイメージカットについてポイントなどをお聞かせください。

田島:『攻殻機動隊SAC_2045』のエピソードを参考に、「瓦礫が散在する戦闘下のロサンゼルス」の街をシチュエーションに選びました。“破壊された街”というグレーで無彩色なバックグラウンドを背景に、太陽光を浴びた未だ無傷状態のブルーのタチコマたちが何かを探しています。色として存在するものは、空とタチコマのブルーだけという世界ですから、よりブルーが際立っている絵作りになっていると思います。

「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

――ROBOT魂のタチコマの印象、感想についてお聞かせください。

「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」アート・ディレクター田島照久氏スペシャルインタビュー

田島:まず各エッジの立ち具合などが細かくてシャープなことに驚きました。カラーリングも、深みのある難しいブルーを良く再現されていると思います。ポージングの際に、各パーツの可動域が大きく、様々な動きが追い込めて、しっかり止まるのもありがたいです。撮影時にはとても助かりました。このタチコマはソリッドでシャキッと閉まった感じがして、フィギュアとしても新しい魅力を感じました。

――ありがとうございます。


田島照久

【プロフィール】
田島照久
(たじま・てるひさ)
Teruhisa Tajima: Art Director, Graphic Designer, Photographer
アート・ディレクター、グラフィック・デザイナー、写真家 、THESEDAYS 主宰。
1949年福岡県生まれ、多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業。
CBSソニー(現SonyMusic Labels Inc.)デザイン室の勤務を経て渡米、1980年よりフリーランスとなり、1992年に現在のデザインプロダクション "THESEDAYS" を設立。
浜田省吾、尾崎豊をはじめとする多くのミュージシャンの撮影とパッケージカバーのアート・ディレクターを務める。
以降、仕事はエディトリアル、ポスター、広告、カレンダー、写真集、小説やコミックの装丁などグラフィック全般に及ぶ。
アニメーション関連のデザインも多く『攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー』などは企画の起ち上げ時から関わっている。

アート・ディレクター田島照久氏の“魂の骨格”いかがだったでしょうか? 「ROBOT魂 <SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊SAC_2045-」の発売を記念して、『攻殻機動隊SAC_2045』の神山健治監督×荒牧伸志監督のインタビュー記事も公開中! ぜひこちらもチェックしてみてください。

ROBOT魂 タチコマシリーズ商品化記念『攻殻機動隊 SAC_2045』神山監督・荒牧監督スペシャルインタビュー

<SIDE GHOST> タチコマ–攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG&SAC_2045-

ROBOT魂
<SIDE GHOST> タチコマ–攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG&SAC_2045-
発売日:2020年12月予定
メーカー希望小売価格:7,700円(税10%込)

商品詳細ページはこちら

<SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊 SAC_2045-

ROBOT魂
<SIDE GHOST> タチコマ-攻殻機動隊 SAC_2045-
発売日:2020年08月22日
メーカー希望小売価格:7,150円(税10%込)

商品詳細ページはこちら

ブランド別商品一覧 長年「TAMASHII NATIONS」が蓄積してきた技術と、ロボットを愛する心=“ロボット魂”が創りだしたハイターゲット向けロボットフィギュア。最先端のCAD技術+造形職人の匠の技が織りなす“造形の妙”で、数々のロボットを圧倒的な完成度で立体化する。

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